企業の業務システムなどが、一般の目に触れるケースはほとんどない。そのため、システム開発に関わるエンジニアの存在も、その具体的な働く様子について知る機会が少ないのが実状である。目にする機会としては、テレビや映画などのフィクション作品がある。そうした作品では、架空の企業で運用されているコンピューターシステムと、その開発に関わるシステムエンジニアの姿を見ることがある。このエンジニアは情報通信業種の裏方として、あまり一般の人たちが接することのない仕事なのだ。しかしそれでも、ドラマで登場する彼らの仕事の様子を見れば、その働きが多くの人たちの生活を支えていることが分かってくる。
企業内の業務システムは、消費者に商品やサービスを提供するために稼動している。このことから、間接的にシステムエンジニアは、消費者と関わっているということができるのだ。テレビや映画といったフィクションの中だけでなく、確かに身近に彼らの働きの成果がある。
普段利用している商品やサービスは、何らかの形でシステム開発のエンジニアたちの働きによってもたらされている部分も大きいのだ。表で華やかに活躍する一方で、人からはあまりその働きぶりは知られていなくとも、社会の中で大きな役割を果たしている人の存在もまた、知ることが大切である。テレビや映画といった作品に登場するシステム開発のエンジニアから、その仕事を知るきっかけはつかめる。
また、たとえ世間にエンジニアの働きぶりを知られていなかったとしても、苦労を乗り越えることでやる気にも繋がることだろう。